【lyric】Silvia
切った髪と 真白な頬
涙は忽ちに落ちて冷える
硝子のようにね
地を蹴って走る はやく
悲しいものは見たくないの
焼きつく前に逃げてしまわないと
取り込まれぬよう深く息をして
すすむべき道を見失う前に
雨の色は誰が見るかによって違うものだから
頬に触れて初めてその意味を知るだろう
いくつの名前で嘘をつき
明日を思っただろう
始まりはどこだったっけ
縫い合わされた名無しの花々
美しく見えたならそれでいいよ
あぁ、どうしても愛せないのよ
あなたの手の中 時計の音
流れの終わりが見えたの
つま先まで
雨の色は誰が見るかによって違うもの
ねぇ明日も雨になる
その先もずっとずっと雨になる
頬に触れた雫は
涙と混ざりあって呪いになってゆく
名無しの森は皮膚の隙間から入り込む